テクノ不安症 【techno-anxious】
概要
テクノ不安症(techno-anxious)とは、コンピュータに適応できないことが原因で生じる精神的な失調症状をテクノ不安症という。具体的な症状は、動悸、息切れ、頭痛、吐き気などの身体的な失調や、イライラや抑鬱状態などの精神的な失調である。社会の隅々までコンピュータが普及しつつある現在、会社の業務などで好むと好まざるとに関わらずコンピュータを使う必要に迫られる人が増えている。そのうち、コンピュータになじめず、操作を苦痛に感じる人は、そのことで強いストレスを感じ、体調を崩してしまうことがある。
この症状が見出された1980年代には、中高年になってからコンピュータが普及し、職場で必要に迫られて慣れないコンピュータ作業に従事する人が多くいたため、コンピュータへの心理的な拒絶感から不安症に悩む人が少なくなかった。
現代では子どもの頃からコンピュータを使う人が増えたため、コンピュータ利用に馴染めずに苦しむ人は減っていると見られるが、代わりに依存的にコンピュータやインターネットにのめり込んでしまうテクノ依存症の方が問題となっている。
(2025.2.26更新)