JIS7単位コード

概要

JIS7単位コードとは、日本で用いられる文字コード標準のJISコードのうち、7ビットで英数字などを定義したもの。英数字とカタカナ(いわゆる半角カタカナ)が同じ符号位置に収録されている。

1969年にJIS C 6220(現在のJIS X 0201)として制定された「7ビット及び8ビットの情報交換用符号化文字集合」規格の一部で、7ビットを一文字とする文字集合の規格である。同じ7ビット文字集合ASCIIおよびISO 646(現在のISO/IEC 10646)を国内規格化したものと言える。

一文字を7ビットで表すため、各文字は0から127(16進数7F)までの番号で識別される。同じ符号について第1面と第2面が定義されており、第1面はASCIIとほぼ同じ制御コードおよび半角英数字、記号がそれぞれ同じ符号位置に収録されている(バックスラッシュ円マークになっているなど一部は異なっている)。

第2面は制御コード部は第1面と同じだが、図形文字の部分にいわゆる半角カタカナ(カタカナ、長音記号、濁点、半濁点、句読点、鉤括弧中黒)が収録されている。これらは英数字と同じ符号の範囲に割り当てられており、例えば49番(16進数31)は第1面では「1」だが第2面では「ア」である。

どちらの面の文字を指しているのかは符号そのものでは表現できないため、文字列中に「この先は第1面」「この先は第2面」という切り替えを表す制御コードを差し込む手法が用いられる。一般的には、ISO 646で規定されている、制御コード14番の「シフトイン」(SI:Shift-In)と15番の「シフトアウト」(Shift-Out)を挟む方式が用いられる。

(2023.11.13更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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