Google 【グーグル】
概要
Google(グーグル)とは、アメリカの大手インターネット企業の一つで、持株会社アルファベット(Alphabet)社の子会社。また、同社の運営するWeb検索エンジン、および、同社の製品やサービスの大半に用いられるブランド名。Web上の情報などを全文検索することができる検索サイト「Google」を中心に、様々なソフトウェアやネットサービスなどを提供・運営している。収益の多くを検索サービスおよび提携Webサイトへの広告料から挙げており、多くのソフトウェアやサービスを無償で提供している。
検索以外の主なサービスとしては、動画共有サービス「YouTube」や無料メール(Webメール)サービス「Gmail」、地図サービス「Googleマップ」(Google Maps)、オンラインストレージ(ファイル保存)サービス「Googleドライブ」(Google Drive)、広告主向け広告サービス「Google Ads」、サイト運営者向け広告サービス「Google AdSense」などがある。
すべてのサービスは単一の利用者アカウント「Googleアカウント」に紐付けられ、Gmailで受信した文書をGoogleドキュメントで閲覧したり、作成した文書データの保存先にGoogleドライブを利用できるなど、サービス間の連携機能も充実している。
Chrome
同社のサイト・サービスへは他社製Webブラウザでアクセスして利用する形だったが、2008年にWebブラウザソフトの自社開発に乗り出し、パソコンやスマートフォンなど向けに「Google Chrome」ブラウザを無償配布して多くの利用者を獲得している。
派生製品としてWebブラウザとWebサービス利用に特化したオペレーティングシステム(OS)「Chrome OS」を開発し、専用のノートパソコン「Chromebook」に内蔵して販売している。同社ではChromeブラウザを機種やOSに依らないソフトウェア実行環境とする戦略を推進している。
ビジネス向けサービス
企業向けの業務用サービスも強化しており、グループでのデータ共有やコミュニケーション、共同作業ができる「Google Workspace」や、ブラウザで操作するワープロソフト「Googleドキュメント」、表計算ソフト「Googleスプレッドシート」などを提供している。
自社のサービス運用のために構築した巨大なITインフラを利用して、他社のシステムやサービスの運用環境として貸し出す「Google Cloud Platform」や「Google App Engine」などのIaaS型およびPaaS型のクラウドサービスにも力を入れている。
Android
スマートフォン・タブレット端末向けにOSおよびソフトウェア環境「Android」を提供しており、米アップル(Apple)社のiOS端末(iPhone/iPad)を除くほとんどのメーカーの製品に採用され、市場を二分している。自社でも「Pixel」シリーズのAndroidスマートフォンやタブレット端末を販売している(開発・製造は提携メーカー)。
Androidではパソコンから利用できる同社のネットサービスのほとんどが専用ソフト(アプリ)として提供されるほか、「Google Play」サービスを通じて様々な企業などが提供するスマートフォン向けのソフトウェアや音楽、動画などのコンテンツを入手・購入することができる。
歴史
Google社は1998年に当時スタンフォード大学の博士課程の学生だったラリー・ペイジ(Lawrence E. Page)氏とセルゲイ・ブリン(Sergey M. Brin)氏によって設立され、黎明期のWeb業界で定番の検索エンジンの地位を獲得、検索語に連動した広告掲載方式などで収益を伸ばし急成長した。
現在ではアメリカを代表する最大手のIT/ネット企業の一社に数えられ、アップル(Apple)社、旧フェイスブック(Facebook)社(現Meta Platforms)、アマゾンドットコム(Amazon.com)社の頭文字を合わせた「GAFA」あるいはこれにマイクロソフト(Microsoft)社を加えた「GAFAM」の一角として知られる。