Google AdSense

概要

Google AdSenseとは、米グーグル(Google)社がWebサイト運営者に提供している広告配信サービス。加盟サイトWebページの指定された箇所に自動的に広告を配信し、クリック数など実績に応じて掲載料を支払う。

同社は広告主向けに「Google Ads」(日本では「Google広告」)を展開しており、これを通じて広告主の申し込んだ掲載依頼と、サイト側の掲載希望を自動的に引き合わせて広告を配信する。広告主の支払った広告料から同社が仲介料を差し引き、サイト側に支払われる仕組みである。

サイト側は広告を掲載したいページのHTMLファイル中の掲載したい位置に、同社の提供するスクリプトをコピーする。しばらくすると同社の巡回プログラムがページの内容を読み取り、記述されている内容やテーマ、関連する語句などを分析する。閲覧者がそのページを表示すると、同社の広告配信サーバが最も適合すると判断した広告が差し込まれる。

掲載される広告の選択は、ページの内容に基づいて最も関連性の高いと考えられるものを選ぶ「コンテンツ連動型広告」(コンテンツターゲティング広告)が基本だが、閲覧者の過去の閲覧行動をサイト横断的に記録・分析して興味の高そうなものを選択する「パーソナライズド広告」(ビヘイビアターゲティング広告)の比重も大きい。

他にも、広告主側がサイトを「指名買い」する「プレースメント広告」(サイトターゲティング広告)、外部の広告ネットワークへ掲載枠を販売する「ネットワーク掲載」なども併用される。いずれの基準で販売されるかは配信が起きる都度、自動的に決定される。

広告の形式はテキスト広告ディスプレイ広告バナー広告レクタングル広告など)など基本的なものに加え、サイト内の関連ページへのリンク広告が混在する「関連コンテンツ」、リストなどの一部として掲載する「インフィード広告」、ページ中のデザインに溶け込むように掲載される「記事内広告」(ネイティブ広告)などが選択できる。

日本では2003年末に開始され、一般サイトを対象にした広告配信サービスの中では最も普及しているものの一つとなっている。個人でも申し込みが可能(掲載基準に基づく審査はある)なためブログ運営者などにも人気が高い。

(2018.12.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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