GAFA 【Google Apple Facebook Amazon】

概要

GAFA(Google Apple Facebook Amazon)とは、「Google」「Apple」「Facebook」「Amazon」の頭文字を組み合わせた造語で、世界のIT業界で支配的、独占的な地位を有するアメリカ企業4社のこと。

グーグルGoogle)社は同名のWeb検索サイトオンライン広告、動画共有サービスYouTube)、スマートフォン向けソフトウェアAndroid)などで、アップルApple)社はスマートフォンiPhoneで、フェイスブックFacebook)社は同名のSNSで、アマゾンドットコムAmazon.com)社は同名の電子商取引サイトクラウドサービスAWS)でよく知られる。

これらの企業の影響力が世界的に増加し、各国政府との軋轢が目立つようになった2018年頃から使われるようになった用語で、主に欧州や日本で用いられる。4社の本国アメリカではGAFAとはあまり呼ばず、“Big Tech” (ビッグテック)、“Tech Giants” (テックジャイアンツ)のように呼称することが多い。

世界市場全体で見ればこれら4社はそれぞれ注力する事業分野における圧倒的な巨大企業だが、日本ではFacebookよりTwitterツイッター)やLINEライン)の方が普及していたり、アマゾンECサイト事業に参入している国はあまり多くない(十数か国)など、国によって影響力に違いがある。分野によってこの4社に近い地位にいる米マイクロソフトMicrosoft)社や米ネットフリックスNetflix)社などを加えた造語が用いられることもある。

GAFAM (ガーファム)

GAFAの4社に米マイクロソフトMicrosoft)社を加えた表現。2010年代後半に世界の株式時価総額ランキングで6位までを占める、市場評価における最大手IT企業群(残る1社はサウジアラムコ)を表している。

マイクロソフトは現在では企業向けIT製品・サービスが主力事業で、特にインターネットに関連する分野ではGAFAの4社ほど社会や人々の生活に直接的に影響する支配的なプラットフォーム事業者とはみなされていない。

ただし、パソコン向けオペレーティングシステムOS)のWindowsシリーズや家庭用ゲーム機のXboxシリーズなど、世界的に高いシェアを維持している消費者向けプラットフォーム製品を有するため、GAFAと同じ括りに入れる場合がある。

FAANG (ファング)

GAFAの4社に米ネットフリックスNetflix)社を加えた表現。主に株式投資の分野で、米国市場のIT系企業の代表銘柄を意味する表現として用いられる。

2013年にCNBCテレビの著名司会者ジム・クレイマー(Jim Cramer)氏が提唱した用語で、当初はアップルを除いた「FANG」だった。2017年頃から同社を加えた「FAANG」表記(読みはどちらもファング)が一般的になった。

ネットフリックスは日本でもサービス展開はしているものの馴染みは薄いが、米国では数千万人が加入する圧倒的なトップ企業で、インターネット映像配信の分野で極めて強い影響力を有している。

(2020.8.6更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる