エネルギーハーベスティング 【energy harvesting】 環境発電 / エナジーハーベスティング

概要

エネルギーハーベスティング(energy harvesting)とは、機器が置かれた環境からエネルギーを取り出し発電する技術。長期間自律的に動作するIoTデバイス電源として期待されている。

機器の想定動作環境の特性や、その場所では当たり前に存在する物理現象を利用して、環境中から継続的に微小なエネルギーを取り出し、機器の駆動電力として活用する技術を指す。

電池の交換や充電、あるいはケーブルによる外部からの給電をわなくても電子機器を長い間自律的に動作させることができる。電源の確保や頻繁な保守作業が望めない場所にセンサー装置などを設置して遠隔から制御、監視するIoTシステムなどを低コストに運用することができるようになる。

代表例としては太陽電池パネルが挙げられるが、多様なエネルギー源を活用する技術の研究が進んでいる。例えば、室内の照明光、自動車や歩行者が路面に起こす振動、騒音の激しい場所の音波、人間の歩行時の振動や上下動、体温(と外気の温度差)、環境中に飛び交う無線電波などから微小な電力を得る装置が開発されている。

(2020.10.23更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる