Swagger

概要

Swaggerとは、ソフトウェアが外部とやり取りするためのAPI開発を支援するツール。米スマートベアソフトウェア(SmartBear Software)社が開発し、オープンソースとして公開している。

APIApplication Programming Interface)とは、あるコンピュータプログラムの機能や管理下のデータを、外部の別のプログラムから利用できるようにするための呼び出し規約のことで、要求や応答のデータ形式、呼び出し手順などで構成される。

Swaggerは、Web標準のHTTPに基づいてネットワークを介して外部システム通信するRESTful APIを対象に、API開発を支援する様々な機能を提供する。API仕様書から実装コードを自動生成したり、API実装したソースコードからドキュメント仕様書)やAPIを利用するクライアント側のコードを自動生成することができる。

開発者が自らAPIコード実装する場合には、ソースコード中に特定の記法に従って仕様の説明を埋め込むことで、ドキュメントクライアントコードの自動生成などの機能を利用できる。逆に、API仕様書ファイルを記述し、これに基づいてAPI実装コードを自動生成させることもできる(Swagger Codegen)。

API仕様の記法はYAMLまたはJSONに基づいており、これを特定の語彙と構造で記述することにより仕様書とすることができる。この記法は以前は「Swagger Specicication」と呼ばれSwaggerの一部だったが、「OpenAPI Specification」(OAS)として独立して規格化され、Swagger以外のツールでも利用できるようになっている。

(2023.9.29更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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