Webコンテナ 【Web container】 サーブレットコンテナ / servlet container

概要

Webコンテナ(Web container)とは、Webサーバ上で動作するJava言語で開発されたソフトウェア部品(JavaサーブレットJSP)の実行環境となるソフトウェア。

サーブレットservlet)はWebサーバ上で動作する簡易なJavaプログラムで、クライアント(Webブラウザなど)からの要求を受けて処理を行い、結果をWebページとして送信する。

サーブレットは単体では動作せず、Webサーバからの処理要求を受け付けてサーブレットの記述に従って実際の処理を行うソフトウェアが必要となる。これをWebコンテナという。

また、サーブレットを拡張し、Webページ(HTMLファイル)の記述中にJavaプログラムを混在させて送信前に実行させる「JSP」(JavaServer Pages)についても、Webコンテナが動作環境となる。

Webコンテナの仕様はJava EEJava Enterprise Edition)の一部として規定されており、標準に基づいて開発されたサーブレットはどのコンテナでも同じように動作する。サーバ内部での処理を担当するEJBコンテナの機能を兼ねるものもある。

Webコンテナの著名な実装としてはApache TomcatやGlassFish、JBoss、Jetty、WebLogic Server、WebSphere Application Serverなどがある。

(2020.4.19更新)