サーバサイドレンダリング 【SSR】 Server-Side Rendering
概要
サーバサイドレンダリング(SSR)とは、Webアプリケーションの構成法の一つで、Webサーバ側でWebページ(HTMLコード)を生成して送信すること。ブラウザ側のスクリプトがHTML生成を行うクライアントサイドレンダリング(CSR)と対比される。Webサーバ側のプログラムがHTMLやCSSなどWebページとして表示するコードを生成してブラウザに送信する。Webブラウザ側は通常の静的なWebサイトと同じようにページを表示し、利用者からの操作を受け付けてサーバへ送信する。
一方、Webサーバからはページ生成に必要なデータのみを送信し、これを受け取ったWebページ上のスクリプトが内容を解釈して画面表示を行うWebアプリケーションもある。このような構成を「クライアントサイドレンダリング」(CSR:Client-Side Rendering)という。
SSRはCSRに比べ処理をサーバ側に集中させるため、クライアント側の負荷が小さくサーバ側の負荷が大きい。クライアント側に通常のWebページを送るため、コンテンツごとにページを分けることができ、Web検索エンジンの検索結果に表示される機会が増えることが期待される。
なお、同じサーバ側でページを生成する方式でも、利用時に動的な処理が可能なアプリケーションではなく、単にコンテンツを表示するだけの静的サイトを生成する方式は「静的サイト生成」(SSG:Static Site Generation)という。利用者の入力を動的に反映しなくても成立するサイトで用いられる。
WebブラウザではHTMLやCSS、画像データなどを解釈して画面に表示する処理を「レンダリング」と呼んでいるが、SSRやCSRにおける「レンダリング」はブラウザのレンダリングエンジンに引き渡すHTMLやCSSなどを生成する処理を指す。サーバ側でページの画面表示を組み立ててブラウザに転送するという意味ではない。
(2024.8.31更新)