WS-Management
概要
WS-Managementとは、コンピュータや通信機器を遠隔管理するためのWebサービスの技術仕様の標準。多くの機器を抱える組織などで、管理者が一台ずつ操作しなくてもWebベースの管理ソフトによって一元的に状態を把握して管理することができるようになる。ネットワーク上に存在する機器に管理者がネットワーク越しにアクセスし、機器の状態を調べたり設定を変更したり、プログラム実行などの操作を行うといった一連の管理をWebサービスによって提供するためのプロトコルやデータ形式の仕様を規定している。
Webサービスの技術標準の一つである「SOAP」(Simple Object Access Protocol)を基盤としており、HTTPS(HTTP over SSL/TLS)、WS-Transfer、WS-Enum、WS-Eventingの各技術を利用している。
2004年10月に米マイクロソフト(Microsoft)社、Intel社、AMD社、Dell社、Sun Microsystems社が協同で発表し、2008年に業界団体のDTMF(Distributed Management Task Force)によって標準化された。Windows PowerShellで遠隔操作を行うWinRMなどに採用例があるが、他のSOAP系、WS-*系のWebサービス標準と同様に仕様が複雑な問題があり、あまり普及していない。
(2022.7.8更新)