NMS 【Network Management System】

概要

NMS(Network Management System)とは、コンピュータネットワークの管理を行うための装置やソフトウェアシステムなどの総称。「S」を “Software” あるいは “Station” の略とする場合もある。

ネットワーク上の機材やその構成や設定に関する情報を収集・記録し、ネットワーク上を流れるデータや機器の稼働状況などを監視する。管理者は各機器を個別に調べることなく自らの端末からネットワークの状況を一元的に把握することができる。

通信量などを統計情報として表やグラフにまとめて一覧できるようにしたり、異常やその予兆が検知されたら管理者に知らせたり、管理者の操作によって各装置から情報を収集したり、遠隔から設定や調整を行ったりする機能を持つものある。

ネットワーク機器サーバなどの遠隔からの監視や操作を行うための標準プロトコル通信規約)としてSNMPSimple Network Management Protocol)が普及しており、単にNMSといった場合はSNMPを利用してネットワークの監視や管理を行うシステムを指すことが多い。

(2020.4.18更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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