MRTG 【Multi Router Traffic Grapher】
概要
MRTG(Multi Router Traffic Grapher)とは、ルータやサーバなどネットワーク機器の通信状況を監視し、折れ線グラフなどで時系列に表示することができるプログラム。LinuxなどのUNIX系OSやWindowsで動作させることができる。MRTGが動作しているコンピュータの状態を監視できるほか、SNMPマネージャとしての機能を内蔵しており、SNMPエージェントを内蔵したネットワーク上の他の機器から情報を収集することができる。
一定時間ごとに情報を取得して過去の履歴と合わせて時系列の折れ線グラフなどとして画像ファイルに出力し、これを埋め込んだHTMLファイルなども自動的に生成することができる。Webサーバと連携させればネットワーク上の機器の稼働状況を監視するWebサイトを構築することができる。
対象機器の通信機能によるデータの送信量(output)や受信量(input)を監視することができるほか、SNMPで取得できる様々な情報を監視することができ、CPU使用率やメモリ使用率などコンピュータの稼動状態を把握することもできる。
1995年にスイスのトビアス・オエティカ(Tobias Oetiker)氏によって最初のバージョンが公開された。GPL(GNU General Public License)に基づいてオープンソースソフトウェアとして公開されており、誰でも自由に入手、利用、改変、再配布などをすることができる。
(2022.6.1更新)