ネットワークタップ 【network tap】

概要

ネットワークタップ(network tap)とは、ネットワークケーブルを接続して信号を分岐させ、監視用の機器にケーブルを流れるすべての信号を送信する装置。監視用システムセットで用いる。

LANケーブルの中継・分岐装置の一種で、ケーブルで直に接続されていたネットワーク機器の間に挟むように設置し、片方のポートから片方の機器に、もう一方のポートからもう一方の機器にケーブルで接続する。

3つ目のポートが監視用ポートであり、両者の間を流れる双方向のデータのすべてを監視用ポートに複製して流すようにできている。LANアナライザなどの監視用システムを接続すれば、両者の間の通信のすべてを取得して監視することができる。監視用ポートは受信専用であり、監視システムから通信に介入することはできない。

銅線ケーブルUTPケーブル/STPケーブル)に対応した製品を「カッパータップ」、光ファイバーケーブルに対応した製品を「ファイバータップ」という。通常の製品は上り用監視ポートと下り用監視ポートが分かれているが、両者を合成した信号を単一のポートに流す「アグリゲータータップ」もある。

(2024.8.21更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。