gTLD 【generic Top Level Domain】 ジェネリックトップレベルドメイン / 一般トップレベルドメイン / 汎用トップレベルドメイン
概要
gTLD(generic Top Level Domain)とは、インターネットで使われるトップレベルドメイン(TLD)のうち、全世界の人々にサブドメイン名を取得する権利があるもの。ICANNが管理を行い、ICANNが認定した世界中のレジストラ(registrar)と呼ばれる事業者・団体が割り当て業務を行っている。20世紀から存在するgTLDとして、企業活動など商用を意味する「.com」(commercial)、プロバイダや通信事業者のネットワークを表す「.net」(network)、非営利団体を表す「.org」(organization)の3つがあり、これらは用途や登録資格に制限がなく、世界の誰でも取得でき、どのように利用してもよい。
同じく初期から存在するTLDに「.edu」(北米の高等教育機関)、「.gov」(米連邦政府機関)、「.mil」(米軍)、「.int」(国際機関)もあるが、これらは割り当て対象機関と用途が限られており、gTLDの一種とみなす場合と、歴史的経緯で存在する特殊なTLDと解釈する場合がある。
新gTLD
ICANNは2000年から段階的にgTLDを追加しており、これらを総称して新gTLDと呼ぶことがある。
2000年に追加が決定された新gTLDは、ビジネス向けの「.biz」、情報サービス向けの「.info」、個人向けの「.name」、専門職・資格職向けの「.pro」、博物館・美術館向けの 「.museum」、航空業界向けの「.aero」、協同組合向けの「.coop」である。
2005年には求人のための「.jobs」、旅行業界向けの「.travel」、携帯端末向けサービスの「.mobi」、カタルーニャ語圏向けの「.cat」が、2006年には電話番号などを登録するための「.tel」、アジア太平洋全域を対象とする「.asia」が、2009年には郵便事業者向けの「.post」が、2011年には成人向けサービス用の「.xxx」がそれぞれ追加された。
2012年からは一定の要件を満たせば原則として自由にgTLDを登録できる制度に移行し、特定のグループの識別名などを登録する「コミュニティベースgTLD」、地名・地域名を登録する「地名gTLD」、この二つに当てはまらない「スタンダードgTLD」(企業名や一般名詞など)の三分類で登録受付が始まった。全世界から1000以上の申請があり、審査を通ったものから順次運用が始まっている。
sTLD (スポンサー付きトップレベルドメイン)
2000年から2011年までに追加された新gTLDのうち、割り当て対象を特定の業界などに限定したものをsTLD(sponsored TLD)という。業界団体などが運用規則などを策定する。
該当するのは「.museum」(博物館・美術館)、「.aero」(航空・空港)、「.coop」(協同組合)、「.jobs」(求人・人材)、「.travel」(旅行業)、「.mobi」(携帯端末)、「.cat」(カタルーニャ語)、「.tel」(IP電話番号)、「.asia」(アジア太平洋)、「.post」(郵便)、「.xxx」(成人向け)である。