AFT 【Advanced Format Technology】 アドバンストフォーマット / 512e / 4Kセクタ / ビッグセクタ
概要
AFT(Advanced Format Technology)とは、ハードディスク製品の種類の一つで、ソフトウェアなどからは従来通りアクセスできるようにしながら、物理セクタのサイズを従来より大きく(4096バイト)したもの。セクタはディスクに記録するデータの最小単位で、長らく512バイトだったが、AFTでは8倍の4096バイト(4キロバイト/正確には4KiB)のセクタを使用する。コンピュータで利用するにはBIOS/UEFIやオペレーティングシステム(OS)が対応している必要がある。
AFTではディスクの物理的なセクタのサイズは4096バイトだが、ソフトウェア側が認識するセクタサイズ(論理セクタ)は従来通り512バイトに据え置かれている。4Kサイズのセクタを前提としないシステムでも動作させることができる。
ハードディスクは使用前のフォーマット操作によってセクタ単位に細かく分割されるが、セクタとセクタの間には何も記録されない空白の領域ができるほか、セクタごとに誤り訂正符号(ECC)が付加される。
セクタの数が多い(セクタあたりの容量が小さい)ほど、本来の記憶容量からのロスが大きくなる。近年はディスクの高記録密度化が進み、こうしたロスが無視できなくなってきたため、物理セクタ容量を4KBに拡張したAFTが登場した。
4Kネイティブ
ハードディスク製品のうち、セクタサイズが名実ともに4096バイトになっているものを「4Kネイティブ」などという。「4Kセクタ」といった場合、かつてはAFT方式を指したが、現在はこちらのネイティブ方式を指すことが多い。
ソフトウェア側から見える論理セクタのサイズも4096バイトに拡張されており、オペレーティングシステム(OS)などが対応している必要がある。WindowsではWindows 8以降が標準で対応している。
(2020.2.1更新)