ハードディスクパスワード【HDD password】ATAパスワードロック
ハードディスクパスワードとは?

BIOSやUEFIの設定画面からパスワードを登録し、電源投入後の起動前の段階で認証が行われる。OSのログインパスワードは記憶装置を別の機器に繋ぎ替えると迂回できる場合があるが、ハードディスクパスワードは装置そのものにロックをかけるため、物理的な抜き取りによるデータの読み出しを防げる。
設定できるパスワードには「ユーザーパスワード」と「マスターパスワード」の2種類がある。前者は起動時に利用者が入力するもの、後者は管理者が設定変更や救済のために用いるものである。ただし、ユーザーパスワードとマスターパスワードの両方を失うと、メーカーでもデータの復旧や装置の再設定ができなくなる。
主な用途は情報漏洩対策であり、容易に持ち出せるノートパソコンの法人向けモデルを中心に搭載されてきた。紛失・盗難時でも装置を抜き取られただけでは内容を参照できないため、企業や官公庁の持ち出し用端末の保護手段として利用されることが多い。なお、外付け型のストレージ装置は接続方式の違いからこの機能を利用できない場合が殆どで、メーカー独自の類似機能が実装されていることがある。
近年はNVMe規格のSSDが普及するにつれ、ATA規格に基づく従来のハードディスクパスワード機能がそのままでは利用できない環境も増えている。代替として、TCG Opal規格に準拠した自己暗号化ドライブや、BitLockerなどのソフトウェア暗号化との組み合わせで運用する手法が広まっている。
関連用語
資格試験などの「ハードディスクパスワード」の出題履歴
▼ 基本情報技術者試験
【平29修6 問38】 利用者PCのHDDが暗号化されていないとき,攻撃者が利用者PCからHDDを抜き取り,攻撃者が用意したPCに接続してHDD内の情報を盗む攻撃によって発生する情報漏えいのリスクの低減策のうち,適切なものはどれか。