リードアフターライト 【RAW】 Read After Write

概要

リードアフターライト(RAW)とは、記憶装置信頼性を高める手法の一つで、データの書き込みをった直後に同じ箇所のデータを読み込んで、書き込んだデータと比較して正しく記録されたかどうかを確認すること。ハードディスクなどで用いられる。「ベリファイ」(verify)と呼ばれることもある。

リードアフターライトに対応した機器では、記憶媒体メディア)へ書き込み動作行なった直後に同じ位置のデータを読み込んで、書き込み動作に用いたデータと照合する。両者が一致しなければ書き込みに失敗したとみなし、書き込みをやり直す。単純に書き込み動作のみをうよりも時間は余計にかかるが、データの欠落や破損を防いで確実に書き込むことができる。

リードアフターライトハザード (RAWハザード)

CPUパイプライン処理で、同じレジスタメモリ領域の内容を前後の命令が連続して使用する際に生じる問題の一つにリードアフターライトハザードがある。データハザードの一種に分類される。

あるレジスタの内容をある命令が書き換える動作をい、直後の命令がその内容を読み込もうとすると、パイプライン処理によって書き換え動作が完了する前に読み込み動作が始まってしまうことがある。後の命令は書き換え前の古い内容を利用してしまい、処理に矛盾が生じる。

前後の命令の読み込みや書き込みの順序が逆転することに起因するハザードとして他に「ライトアフターライトハザード」(WAW hazard)や「ライトアフターリードハザード」(WAR hazard)がある。

(2020.7.1更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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