ジャンプサーバ 【jump server】 ジャンプホスト / jump host / 踏み台サーバ

概要

ジャンプサーバ(jump server)とは、社内システムなどに外部からアクセスするための中継窓口として設置されるサーバ利用者は外部からジャンプサーバに接続し、これを操作して内部のサーバアクセスする。

インターネットなどを通じてリモートから社内システムを利用する場合、個々のサーバ端末を直接外部からアクセス可能にするのは危険なため、外部からのアクセスを受け付ける専用のジャンプサーバを用意し、これを経由して個々のシステムアクセスする。

外部からジャンプサーバへはSSHなど安全なアクセス手段のみ受け付けるよう設定しておき、ジャンプサーバへのログインに成功すれば、個別のシステムが用いるクライアントソフトなどを操作してシステムを利用することができる。

個々のシステムの側では、ジャンプサーバ以外の外部からの接続は不審なアクセスとみなして拒否するよう設定しておく。外部からアクセスすることが可能なサーバと接続手段を限定することで、監視や防御を集中的にうことができ、攻撃者が弱点を物色しにくくする効果も期待できる。

なお、「ジャンプサーバ」「踏み台サーバ」の語は、攻撃者が乗っ取ったサーバを遠隔操作して別のシステムへの攻撃に動員する状況を指す場合もある。侵入に成功したシステムを文字通り「踏み台」として悪用し、攻撃者のアクセス元の特定に繋がる情報を隠蔽する手法である。

(2023.8.31更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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