Webフィルタリング 【Web filtering】
概要
Webフィルタリング(Web filtering)とは、インターネット上のWebサイトの一部への接続を制限し、閲覧や利用ができないように端末からの通信を遮断する技術。子どもが不適切なサイトを閲覧しないようにするといった用途で用いられる。ネットワークやコンピュータの管理者が、利用者にとって望ましくないWebサイトやWebサービスを排除するために用いるもので、利用者が直接操作する端末などに設定される場合と、ネットワークの出入口にある通信機器など(ルータやファイアウォール、プロキシサーバなど)で一括して行われる場合がある。
端末に対する制限は、保護者が子どもにパソコンやスマートフォンなどを使わせる際に不適切なサイトやサービスへアクセスしないよう制限する「ペアレンタルコントロール」のために実施されることが多い。スマートフォン向けOSやセキュリティソフトには、そのための機能が内蔵されている。
ネットワーク境界での一括遮断は、企業などで従業員が業務と無関係なサイトを閲覧したり、フィッシングサイトなど危険なサイトへ接続してしまい、ウイルス感染や情報漏洩などを引き起こすことを未然に防ぐために実施することが多い。
実際に送られてくるデータをリアルタイムに監視し、特定の語句が含まれていないかなどを基準に制限を行う方式を「動的コンテンツフィルタリング」、接続を試みたアドレス(URL/URI)を元に判断する方式を「URLフィルタリング」という。URLフィルタリングには、接続可能なURLを列挙し、それ以外への接続を遮断する「ホワイトリスト方式」(許可リスト方式)と、遮断するURLを列挙し、それ以外への接続を許可する「ブラックリスト方式」(拒否リスト方式)がある。
(2025.2.26更新)