アンチウイルスゲートウェイ 【anti-virus gateway】 ウイルスゲートウェイ

概要

アンチウイルスゲートウェイ(anti-virus gateway)とは、ネットワークの境界で電子メールなどのメッセージ送受信やWeb閲覧などのために通過するパケットを監視し、コンピュータウイルスが含まれていると削除するゲートウェイソフトウェア。専用のハードウェアとして提供される場合もある。

ネットワーク上ではプロキシサーバもしくは通常のゲートウェイとして振る舞い、異なるネットワークの間でパケットの転送を行う。その際に、メール(SMTP/POP)やWeb(HTTP)によるアクセスが行われると、その内容を解析してウイルスパターンファイルと照合する。

ウイルスが検出された場合には、メッセージ(パケット)全体を削除したり、ウイルス部分のみを削除して代わりにメッセージを残したり、送信者に警告メッセージを送ったり、管理者や受信者に報告する。どのような対応を行うかは製品によって異なり、設定によっても変更できる。

通常のゲートウェイとして振る舞う製品の場合はクライアントに特別な設定は必要ないが、プロキシとして稼動する製品の場合にはそのサーバを参照するようメールソフトやWebブラウザに適切な設定を行う必要がある。

(2023.12.14更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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