チャットボット 【chatbot】 人工無脳 / AIチャットボット

概要

チャットボット(chatbot)とは、短い文字メッセージをリアルタイムに交換するシステム上で、人間の発言に対して適した応答を返し、擬似的に会話することができるソフトウェア。

人間が自然言語(日本語や英語など人間が日常的に使うことば)による文字メッセージを送信すると、その内容を解析し、内蔵された応答ルールやデータベースなどを駆使して何を返答すべきかを決定し、自然言語の応答文を生成して送り返す。「チャットボット」の名称は “chat” (おしゃべり)と “robot” (ロボット)を組み合わせた造語である。

古くから単純なルールに基づいて人間のような受け答えを行う「お遊び」のプログラムが存在し、人工知能をもじって「人工無脳」などと呼ばれていた。近年では機械学習などの技術を応用して実用的な意味のある機能を提供できる「AIチャットボット」が開発され、注目されている。

2016年頃から実用化が進み始め、企業のWebサイトで来訪者の質問に自動的に回答したり、顧客のサポート窓口として問い合わせや要求を取り次いだりするシステムが投入されている。また、メッセンジャーSNSなどのサービスと連携し、人間のスタッフのように振る舞って情報やサービスを提供するシステムも開発されている。

(2020.8.6更新)

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試験出題履歴

ITパスポート試験 : 令4 問49 令2秋 問49 令1秋 問43 令1秋 問54 平31春 問46
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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