JavaBeans
Javaクラスとして定義したプログラムを容易に再利用できるようにしたもので、いくつかの規約に従って設計されたクラスがJavaBeansとして扱うことができるようになる。部品化されたJavaプログラムは「Bean」(ビーン)とも呼ばれる。
主な規約として、引数なしのpublicなコンストラクタが定義されている、外部からプロパティにアクセスするためのアクセサメソッド(getterメソッド/setterメソッド)など、メソッド名が一定の命名規則に則っている、シリアライズ可能になっている、などがある。
もとは、アプリケーションの操作画面(ユーザーインターフェース)を構成する表示・操作要素(GUI部品)に共通の仕様を持たせ、RADツールなどを用いて視覚的な操作で画面を設計し、初期化などのコードをツール側で自動生成できるようにするために導入された。
JavaBeansの仕様自体はGUI部品に限定されたものではなく汎用的であるため、様々なプログラムを共通の仕様で部品化する仕様として普及し、コードの共有や再利用、機能毎の分離や役割分担などに応用されている。汎用的なBeanを開発し、公開あるいは販売している開発者もいる。
拡張仕様として、ネットワーク上の異なるコンピュータに分散して配置されたJavaプログラム群が協調して動作するためのプログラム部品の仕様について定めた「EJB」(Enterprise JavaBeans)がある。Webアプリケーションを構成するアプリケーションサーバなどで利用される。
(2023.12.12更新)