読み方 : ジェーエヌディーアイ
JNDI【Java Naming and Directory Interface】
概要

ネーミングサービスとは、名前とオブジェクトを対応づけて管理する仕組みのことである。DNSはホスト名とIPアドレスを、RMIレジストリはサービス名とリモートオブジェクトを結びつける。JNDIはこうした異なる仕様や実装の違いを吸収し、Javaコードから一貫した手順で名前の登録・検索ができるよう設計されている。
標準でLDAPやDNS、RMIレジストリ、ファイルシステムなど複数の種類のサービスに対応している。また、サービス提供側がJNDIの問い合わせに対応するための標準インターフェース(SPI:Service Provider Interface)も定義されており、独自のサービスを追加することもできる。
Javaの業務システムやWebアプリケーションでは、Jakarta EE(旧Java EE)のアプリケーションサーバ環境でよく利用される。データベース接続情報(データソース)やメッセージキュー、EJBなどのリソースをJNDI名で登録しておき、アプリケーション側は名前を指定してそのリソースを取得する。接続先のホスト名やパスワードをコードに直接書かずに済むため、開発環境と本番環境の切り替えなど、設定変更の際にプログラムの修正が不要になる。
2021年末に発覚した「Log4Shell」と呼ばれる深刻な脆弱性は、Javaで広く使われているログライブラリ「Apache Log4j」が、ログに含まれる特定の文字列を解釈してJNDIによる外部リソースの参照を実行してしまうという問題だった。悪意ある文字列をログに混入させることで遠隔からの任意コード実行が可能になるため、世界中の多くのシステムが影響を受け、外部サーバ参照の制限や安全な設定の重要性が広く認識されるきっかけとなった。
(2026.5.24更新)