スーパークラス 【superclass】 親クラス / parent class / 基底クラス / base class / 基本クラス / ベースクラス

概要

スーパークラス(superclass)とは、オブジェクト指向プログラミングにおいて、あるクラスの仕様を継承して新しいクラスを作成する際に、元となるクラスのこと。新しいクラスのことは「サブクラス」(subclass)、「派生クラス」(derived class)、「子クラス」(child class)などと呼ぶ。

解説 サブクラスはスーパークラスの持つプロパティメソッドを引き継いでおり、スーパークラスに無い独自の部分だけを新たに定義・実装して作られる。また、スーパークラスで定義されているメソッドなどを上書きオーバーライド)して独自のものに改変することもできる。

言語によっては、あるクラスサブクラスを元にさらにサブクラス(孫クラス)を作成することもでき、標準のクラス群を木構造的に何段階も派生させ、徐々に具体性・個別性を持たせていくことができる。

一般的には木構造の根本に近いスーパークラスほど抽象的・シンプルで機能や構成要素が少なく、派生すればするほど機能が豊富で具体的な、「重たい」仕様となる。

(2020.1.15更新)

他の用語辞典による「スーパークラス」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「スーパークラス」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令5修7 問35】 オブジェクト指向における基底クラスと派生クラスの関係にあるものはどれか。
令4修7 問47】 オブジェクト指向における基底クラスと派生クラスの関係にあるものはどれか。
平28修12 問47】 オブジェクト指向における基底クラスと派生クラスの関係にあるものはどれか。
平27修7 問48】 オブジェクト指向における基底クラスと派生クラスの関係にあるものはどれか。
平24修6 問49】 オブジェクト指向における基底クラスと派生クラスの関係にあるものはどれか。
平24修1 問48】 オブジェクト指向における,開かれた(ホワイトボックス型)再利用とは,基底クラスに対して,サブクラスを作ることによって,基底クラスのデータや機能を再利用することである。