読み方 : ぐうすうパリティ
偶数パリティ【even parity】
概要

送信側は、ビットで表したデータに含まれる「1」の個数を数え、その合計がすでに偶数であればパリティビットを「0」に、奇数であればパリティビットを「1」に設定して送り出す。例えば、ビット列「1101」には「1」が3個(奇数)なので、パリティビットは「1」となり、全体の「1」の個数が4個(偶数)にそろえられる。受信側では届いたデータ全体の「1」の個数を数え直し、偶数であれば正常、奇数であれば何らかのビット反転が起きたと判断する。
この方式が検出できるのは、奇数個のビットが反転した場合に限られる。1ビットや3ビットの反転は「1」の個数の偶奇を変えるため検出できるが、2ビットや4ビットが同時に反転すると偶奇が元に戻り、誤りを見逃す。また、誤りの有無は分かっても、どのビットが反転したかの特定や修正はできない。誤りの自動修正にはハミング符号など、より複雑な「誤り訂正符号」が必要となる。
偶数パリティと対になる方式が「奇数パリティ」で、こちらは全体の「1」の個数が常に奇数になるようパリティビットを設定する。どちらを採用するかは通信規格や機器の仕様によって異なるが、一般に偶数パリティの方が広く用いられる。構造が単純で演算負荷が小さいことから、シリアル通信やメモリの誤り検査など、処理速度を優先する場面で古くから使われてきた方式である。
(2026.4.30更新)