読み方 : きすうパリティ
奇数パリティ【odd parity】奇数パリティチェック
概要

コンピュータがデータを通信回線で送受信したり、メモリやストレージに記録する際、電気的なノイズや機器の不具合によって一部のビットが反転することがある。「0」が「1」に、あるいは「1」が「0」に変わってしまうと、本来とは異なるデータとして解釈されてしまう。こうした誤りを受信側が検知できるよう、送信データに含まれる「1」の数の奇偶を示す「パリティビット」をデータ本体に添えることがある。
奇数パリティでは、送信するデータに含まれる1の個数を数え、その合計がすでに奇数であればパリティビットを「0」、偶数であればパリティビットを「1」として付加する。例えば、データ「1010」には1が2つ(偶数)含まれるため、パリティビットとして「1」を加えて「10101」とし、全体の「1」の個数を3(奇数)に整える。受信側は届いたデータ全体の「1」の個数を数え直し、奇数でなければ誤りが発生したと判断する。
検出できるのは奇数個のビット(通常は1ビット)が反転した誤りに限られる。2ビットが同時に反転した場合、「1」の個数の奇偶が変わらないため誤りを見逃してしまう。また、誤りの発生は検知できても、どのビットが反転したかは特定できないため、データを自動的に訂正する機能は持たない。
一方、「1」の個数を偶数に揃えるパリティチェックは「偶数パリティ」(even parity)という。一般的には偶数パリティの方がよく利用されるが、奇数パリティには、全データが「0」である場合でもパリティビットが必ず「1」になるという性質がある。このため、信号線が全ビット「0」の無信号状態と混同されにくく、回線の断線や機器の停止を見分ける目安になる利点があり、データ伝送方式などに組み込まれることがある。
(2026.5.8更新)