マネージドVPN

概要

マネージドVPNとは、インターネットVPNの導入・構築から管理・運用まで一つの事業者が一括して請け負う、法人向けVPNサービス

インターネットVPNは既存のインターネット回線を通じて別の拠点まで暗号化された伝送経路を確保し、双方の構内ネットワークLAN)を接続して安全に通信する方式である。専用の機器の導入や設定、運用には一定の技術力が必要で、中小規模の事業所などには敷居が高い。

マネージドVPNはVPNの導入や運用を丸ごと請け負うサービスで、顧客の回線種別やネットワーク構成、希望する利用形態などに合わせてVPN機器を設置・導入し、接続設定を行う。運用開始後も機器を遠隔から監視して通信障害やサイバー攻撃に備えるサービスもある。

企業側では自社内で専用の設備や人員を固定的に抱える必要がなく、高度に管理されたVPNを手軽に導入することができる。また、専用線ネットワークなどと比べインターネットVPNのコスト面でのメリットはそのまま享受することができる。事業者によってはインターネットVPNだけでなく広域イーサネットなどに対応している場合もある。

(2024.8.21更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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