クラスライブラリ 【class library】
概要
クラスライブラリ(class library)とは、オブジェクト指向プログラミング言語において、外部から利用可能な特定の機能を持つプログラム部品をクラスとして定義し、これを複数集めて一つのファイルなどの形にまとめたもの。オブジェクト指向言語におけるライブラリ。様々な場面で必要となる汎用的な機能をクラスとして定義しライブラリにまとめて配布することで、個々のプログラマは似たような機能をそれぞれ開発しなくても、すでに存在するクラスライブラリを自らのプログラムに連結するだけでその機能を呼び出すことができる。
ライブラリに含まれるクラスはその言語を用いて開発された個別のプログラムだが、多くの言語では開発元などが汎用的な機能をまとめた標準のクラスライブラリを開発環境や実行環境と共に配布しており、実質的には言語仕様の一部のように取り扱うことができるようになっている。
標準ライブラリとは別に、特定のソフトウェアや通信プロトコル、機器などを利用するための機能をまとめてクラスライブラリとしてSDK(ソフトウェア開発キット)などに含めて提供する場合もある。
商用の言語や開発環境では公開・配布されるのは外部から利用するのに必要なクラス定義やAPI、実行可能ファイルのみであることが多いが、オープンソースの言語や処理系ではクラスライブラリのソースコード自体が公開されている場合もある。
(2018.4.12更新)