匿名クラス 【anonymous class】 無名クラス

概要

匿名クラス(anonymous class)とは、オブジェクト指向プログラミング言語で、名前を付けずに宣言したクラスのこと。即座にインスタンス化されて実行される。

クラスベースのオブジェクト指向言語では、データと手続きを一体的に定義したクラスを宣言し、プログラム中の必要な場所でインスタンス化して使用する。匿名クラスは名前のないクラスで、宣言とインスタンス化が一体化している。

記法などは言語によって異なるが、通常のクラス定義のブロックの直前にクラス名の代わりにnew演算子などを付けて即座にインスタンス化する構文が用いられることが多い。Javaでは「new 親クラス名(){処理内容}」のように元になる親クラスインターフェース名を指定する必要がある。

通常のインスタンスと同じように変数に格納してプロパティメソッドを呼び出すことができるほか、変数に格納せずにクラス定義のブロックの直後に「.メソッド名(引数)」などとすることで内部のメソッドをその場で呼び出してすぐに破棄することもできる。

(2024.2.9更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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