アップキャスト 【upcasting】

あるデータ型変数を別の型に変換することを「型キャスト」(type casting)というが、オブジェクト指向言語では、あるクラスから作成されたインスタンスを別のクラスインスタンスに変換することも可能となっている。

このうち、あるクラスインスタンスを、そのクラス親クラスインスタンスに変換することをアップキャストという。子クラスインスタンス親クラスの仕様をすべて備えているため、安全に変換することができる。変換後のインスタンスでは子クラス独自の機能は使えなくなる。

これとは逆に、あるクラスインスタンス子クラスインスタンスに変換することは「ダウンキャスト」(downcasting)という。親クラスインスタンス子クラスの仕様を満たしている保証はないため明示的な変換操作が必要であり、失敗してエラーになることもある。

(2023.5.12更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる