ラッパークラス 【wrapper class】 ラッパーオブジェクト / wrapper object
概要
ラッパークラス(wrapper class)とは、オブジェクト指向プログラミング言語で、他のクラスやプログラム中でオブジェクトとして扱いたい対象を、クラスとして定義したもの。“wrapper” とは包装、包み紙という意味で、対象を包み込んで覆い隠すという意味合いがある。対象となるのは他のクラスや外部のプログラム、本来オブジェクトではない要素などで、例えば、基本データ型(プリミティブ型)の変数をオブジェクトのように扱いたい場合に、そのデータ型のラッパークラスを用いる。
また、他の言語のライブラリなどとして提供されているプログラムは直接呼び出すことができないが、その言語向けのラッパークラスを用意することで利用できるようになる。
その際、単純にすべての呼び出し規約(API)などを移植するだけの場合もあるが、煩雑な仕様や設定などを隠蔽したり自動化したりしてシンプルな手順で利用できるようにしたり、別の機能を追加したりすることもある。
(2020.3.1更新)