ラッパークラス 【wrapper class】 ラッパーオブジェクト / wrapper object

概要

ラッパークラス(wrapper class)とは、オブジェクト指向プログラミング言語で、他のクラスプログラム中でオブジェクトとして扱いたい対象を、クラスとして定義したもの。“wrapper” とは包装、包み紙という意味で、対象を包み込んで覆い隠すという意味合いがある。

対象となるのは他のクラスや外部のプログラム、本来オブジェクトではない要素などで、例えば、基本データ型プリミティブ型)の変数オブジェクトのように扱いたい場合に、そのデータ型のラッパークラスを用いる。

また、他の言語のライブラリなどとして提供されているプログラムは直接呼び出すことができないが、その言語向けのラッパークラスを用意することで利用できるようになる。

その際、単純にすべての呼び出し規約(API)などを移植するだけの場合もあるが、煩雑な仕様や設定などを隠蔽したり自動化したりしてシンプルな手順で利用できるようにしたり、別の機能を追加したりすることもある。

(2020.3.1更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる