RSAT 【Remote Server Administration Tools】 リモートサーバー管理ツール
概要
RSAT(Remote Server Administration Tools)とは、Windows 10などクライアント版のWindowsからネットワークを通じて遠隔のWindows Serverの設定を操作できるツール。米マイクロソフト(Microsoft)社が無償配布している。Windows Serverを遠隔から操作するにはリモートデスクトップでデスクトップ画面自体を転送したり、Windows PowerShellでコマンドをリモート実行(WinRM)する方法などがあるが、RSATではWindows Serverが提供している管理ツールをクライアントWindowsに導入して操作することができる。
Windows Serverの管理ツールに含まれるほとんどの機能に対応しており、Active Directoryの各種管理メニュー、DHCPサーバ、DNSサーバ、イベントビューア、タスクスケジューラ、各種ストレージ管理などにアクセスできる。PowerShellやコマンド実行にも対応する。これらはサーバ側の管理者アカウントでの利用が前提となる。
クライアント側はWindows Vista以降、サーバ側はWindows Server 2008以降が対応しており、Microsoft社のWebサイトから必要なファイルをダウンロードして導入するだけで使用できる。Windows 10のバージョン1809(October 2018 Update)からはOSに同梱されるようになり、機能を有効化するだけで使用できるようになる。
(2021.12.19更新)