フォルダーリダイレクト 【folder redirect】
概要
フォルダーリダイレクト(folder redirect)とは、WindowsおよびActive Directoryの管理機能の一つで、利用者ごとに特定のフォルダへのアクセスを別のパスに自動的に誘導(リダイレクト)すること。ローカルフォルダへのアクセスを自動的にサーバ上の共有フォルダへのアクセスへ読み替えるといった操作ができる。Windowsでは「システムドライブ¥Users¥ユーザー名」というフォルダにその利用者の専用フォルダが作成され、利用者に紐づくファイルや設定情報をまとめたユーザープロファイルが置かれる。作成した文書ファイルなども既定ではここに保存される。
フォルダーリダイレクトを利用すると、個人用フォルダに含まれる「デスクトップ」「ドキュメント」などのフォルダへのアクセスを、自動的に指定したリダイレクト先へのアクセスとして扱ってくれるようになる。利用者はローカル環境の自分のフォルダを開いて操作を行うと、自動的に指定の振替先のフォルダへ実際の操作が行われる。
フォルダーリダイレクトの設定は特定の利用者に対して手動で行うこともできるが、Active Directoryのグループポリシーを編集して一括適用することもできる。これとは別に、個人用フォルダの内容をサーバとローカル環境で同期して動的に相互複製する「移動ユーザープロファイル」機能もあり、フォルダーリダイレクトと組み合わせて利用することもできる。
(2024.2.13更新)