Active Directory証明書サービス 【AD CS】 Active Directory Certificate Services
概要
Active Directory証明書サービス(AD CS)とは、Windows Serverでネットワーク上の資源を一元的に管理するActive Directory(アクティブディレクトリ)の機能の一つで、デジタル証明書の認証局(CA)を運用することができるもの。暗号化やデジタル署名などに用いるデジタル証明書の発行や管理を行うための機能を提供し、社内システムで用いる証明書を一元的に管理することができる。Windows Serverに標準で内蔵されており、サーバーマネジャーで役割を追加することで有効にすることができる。
認証局の機能のみを単独で用いる構成(スタンドアロンCA)と、Active Directoryドメインサービスと連携して証明書の管理を行う構成(エンタープライズCA)を選択できる。後者の場合は証明書の自動発行や自動更新を行うことができる。
証明書失効リスト(CRL)の発行や、Webブラウザによる証明書の要求や取り寄せ、クライアントから証明書の状態についての問い合わせを受け付ける「オンラインレスポンダー」、ルータなどの機器にも証明書を配布できるようにする「ネットワークデバイス登録サービス」などの機能も提供される。
(2023.10.23更新)