ローカルグループポリシーエディター 【gpedit.msc】

概要

ローカルグループポリシーエディター(gpedit.msc)とは、Windows 10などのクライアント向けWindowsの設定ツールの一つで、そのコンピュータ利用者アカウントに適用されるシステム設定やセキュリティ設定(グループポリシー)を編集するもの。

ビジネス向けのWindows環境ではWindows Serverが提供するActive Directoryによってネットワーク内のコンピュータ利用者アカウントを一括して管理することが多い。家庭などでWindowsを利用する場合に、同じ仕組みを一台のコンピュータの内部で利用できるようにしたのがローカルグループポリシーエディターである。

Windows 10の場合、ProやEnterpriseなどのエディションではタスクバー検索ボックスに「gpedit.msc」(あるいはgpeditでも可)と入力すると「グループポリシーの編集」という項目が現れるため、これを選択して起動する。Homeなどのエディションではデフォルトでは導入されていないため、コマンドラインなどを操作して関連するパッケージを有効化する必要がある。

ローカルグループポリシーオブジェクト (LGPO:Local Group Policy Object)

Active Directoryでは設定項目の束を「GPO」という単位で管理し、コンピュータユーザー、グループにGPOを適用することで設定を編集していく。ローカル環境でも同じように「LGPO」(Local Group Policy Object)を編集することで、そのコンピュータや登録ユーザーアカウントに適用される設定を変更することができる。

設定できる項目は多岐に渡るが、起動やログオンログオフシャットダウン時に自動実行するスクリプトの指定、パスワードの長さや有効期限の指定、タスクバースタートメニューデスクトップの表示・操作設定などがよく利用される。

(2021.6.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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