Windows NLB 【Network Load Balancing】 ネットワーク負荷分散

概要

Windows NLB(Network Load Balancing)とは、Windows Serverの持つ負荷分散機能で、同一のサービスを提供する複数のサーバをあたかも一台のように見せかけ、外部からのアクセス分散させるもの。負荷分散装置(ロードバランサ)不要でWindows Serverのみで機能する。

負荷分散クラスタを構成するそれぞれのサーバには固有のIPアドレスの他に全機で共有する同一の仮想IPアドレスVIP:Virtual IP Adress)を設定する。外部に対してはこのVIP上でサービスを提供し、アクセスがある度にクラスタ内で調整をい、事前に設定したルールに従っていずれか一台が応答する。

通信のたびに全機に同じパケットが届くフラッディングを利用するユニキャストモードと、一つのIPアドレスに複数のMACアドレスを対応付けるマルチキャストモードの2つがある。後者の方が無駄な通信が少なく効率的だがルータネットワークスイッチ側の対応が必要で、前者ならばどのような機器でも動作する。

なお、Windows NLBはあくまで外部からのアクセス分散するだけであるため、Webサーバなどアクセスされる具体的なサービスの構成を同一に揃えたり維持したりするのは管理者側の責任で(必要ならば他のツールを用いて)う必要がある。

(2019.3.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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