プール【pool】
概要

コンピュータ上での資源の生成や初期化には相応の処理コストがかかる場合がある。必要になる度に新規生成と破棄を繰り返すと、応答速度の低下やCPUへの負荷増大を招く。そのため、使い終わった資源をプールへ戻して保管し、次の要求が発生した際にそこから取り出して再利用する手法が広く用いられる。
扱う資源の種類に応じて、「コネクションプール」「オブジェクトプール」「メモリプール」「スレッドプール」などと呼ばれる。コネクションプールはデータベースへの接続を維持・共有する仕組みで、Webアプリケーションのように短時間に大量のリクエストが発生する環境でとりわけ効果的である。オブジェクトプールはメモリ上に生成したオブジェクトを使い回すもので、メモリプールは固定サイズの領域をあらかじめ確保して管理する。スレッドプールは並列処理に用いるスレッドを再利用し、生成コストを抑えながら処理効率を高める。
ストレージ分野では、複数のストレージ装置の容量を一つの管理単位としてまとめる「ストレージプール」が用いられれう。利用者は個々の装置を意識せずに容量を利用でき、必要に応じて領域の割り当てや拡張が行える。IT分野以外でも「資金をプールしておく」「人材プール」のように、資源を集約して共同管理するという意味で用いられる。
(2026.6.9更新)