読み方 : シナジーこうか

シナジー効果【synergy effect】

概要

シナジー効果とは、複数の要素が組み合わされたとき、個々の要素が単独で存在するときの合計よりも大きな価値や成果が生み出される現象。様々な分野で見られる。
シナジー効果のイメージ画像

ビジネス分野では、企業合併や事業提携などを通じて複数の企業や事業、製品、サービスを組み合わせたときに、単純に足し合わせた以上の収益拡大やコスト削減、生産性向上などの効果を生み出すことを指す。

これは、異なる資源や能力を持つ事業が結びつくことで、相互補完的に互いの弱みを補ったり強みを補強する効果が生じるためである。例えば、技術力の高い企業と販売網を持つ企業が統合することで、製品開発から市場展開までの速度が高まり、両社単独の場合よりも効率的な業務運営が期待される。

ただし、単に要素を足し合わせれば必ずシナジー効果が発生するわけではない。市場や事業構造の分析や見込みの甘さなどから期待された効用が得られなかったり、組織文化の違いや統合プロセスの失敗などから士気が低下するといった事態が生じることもある。このように、却ってマイナスの状態に陥ることを「負のシナジー効果」「アナジー効果」などと呼ぶ。

(2025.11.28更新)

資格試験などの「シナジー効果」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令2修6 問67】 あるメーカがビールと清涼飲料水を生産する場合,表に示すように6種類のケース(A~F)によって異なるコストが掛かる。このメーカの両製品の生産活動におけるスケールメリットとシナジー効果に関する記述のうち,適切なものはどれか。
平30春 問67】 あるメーカがビールと清涼飲料水を生産する場合,表に示すように6種類のケース(A~F)によって異なるコストが掛かる。このメーカの両製品の生産活動におけるスケールメリットとシナジー効果に関する記述のうち,適切なものはどれか。