Sモード 【S mode】

概要

Sモード(S mode)とは、Windows 10/11の動作モードの一つで、アプリケーションソフトの入手元を「Microsoft Store」のみに制限し、既定のWebブラウザを「Microsoft Edge」に、既定の検索エンジンを「Bing」に固定したもの。

マイクロソフトMicrosoft)社のパソコン向けオペレーティングシステムOS)製品、Windows 10およびWindows 11Home(家庭・個人向け)あるいはPro(ビジネス向け)エディションに用意された動作モードで、パソコン製品に導入済み(プリインストール)の状態で販売されているWindowsで有効になっている場合がある。

ほとんどの機能や動作は通常のWindowsと同じだが、ソフトウェアは同社が運営するMicrosoft Storeで提供されているUWPユニバーサルWindowsプラットフォーム)形式のもののみ入手・導入できる。この制限により、インターネットを通じて配布されているマルウェアが仕込まれた不正なアプリケーションなどを誤って導入することがなくなり、セキュリティが向上するとされる。

また、Web閲覧をう際に自動的に開く既定のWebブラウザWindowsに同梱されたMicrosoft Edgeに固定され、検索ボックスにキーワードを入力した際に自動的に開く既定の検索エンジンが同社運営のBingに固定される。これらは設定が固定されていることにより起動時間が短縮され動作が軽快になるとされる。

なお、デフォルト(既定)に指定できないだけで、Edge以外のWebブラウザをMicrosoft Storeから入手して導入・利用したり、Bing以外の検索エンジンアクセスして検索うこと自体はできる。機能制限の影響で、選択できるフォントの数が減少(アプリ間で共有できないため)したり、プリンタなど周辺機器の機能の一部が利用できない場合がある。

Sモードを解除するには「設定」→「更新とセキュリティ」→「ライセンス認証」画面を開いて「Windows 10(または11) Home(またはPro)に切り替える」を選択し、続いて「Microsoft Storeに移動」を選択、「Sモードをオフにする」を「入手」すれば手続き完了となる。一度解除したSモードに復帰することはできない。

(2023.4.14更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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