CPAN 【Comprehensive Perl Archive Network】

概要

CPAN(Comprehensive Perl Archive Network)とは、プログラミング言語の「Perl」で記述された部品化されたプログラム(モジュール)が公開されている、インターネット上のオープンアーカイブ。誰でも自由にモジュールを入手することができる。

Perlは書いたプログラムをすぐに実行できるスクリプト言語の草分けの一つで、LinuxなどのUNIX系OSにおけるシステム環境メンテナンスや、Webサーバ上でリクエストに応じて動的Webページを生成する仕組みなどで広く利用されている。

Perlにはスクリプトを「モジュール」と呼ばれる部品にする仕組みが用意されており、プログラム上で外部からモジュールを読み込んで機能を呼び出すことができる。CPANはインターネット上のモジュール公開サイトで、誰でも登録されたモジュールダウンロードして自作のプログラムに組み込むことができる。

モジュールの登録や入手は原則として誰でも可能となっており、世界中のPerlプログラマが様々な分野、機能のモジュール開発して公開している。開発者はCPANに登録されているモジュールの機能を自ら開発する必要はなく、既存のモジュールを組み込むだけで機能を実現できる。

CPANの利用は専用のコマンド対話型プログラムである「cpan」を通じてうことができ、CPANサーバからモジュールダウンロードして自らのPerl実行環境に組み込んで使用可能な状態にすることができる。あるモジュールが別のモジュールの機能を呼び出す依存関係も登録されており、必要なモジュールを容易に知ることができる。

(2024.7.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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