エージェント 【agent】

概要

エージェント(agent)とは、代理人、代理店、仲介人、取次業者、などの意味を持つ英単語。ITの分野では、利用者や他のシステムの代理として働いたり、複数の要素の間で仲介役として機能するソフトウェアやシステムなどを指すことが多い。

コンピュータ科学の研究分野として「ソフトウェアエージェント」(software agent)がある。これは、利用者が何らかの目的を達するための代理として機能し、自らがある程度の判断能力を持って自律的に振る舞い、永続的に活動するソフトウェアを意味する。機器やシステムの監視や制御、情報の収集や加工などのために用いられる。

まだ人間のように高度に自律的な判断や行動を行うことは難しいが、限定された分野である程度エージェント的に振舞うソフトウェアは実用化されており、「ロボット」(あるいは「ボット」)、「アシスタント」などと呼ばれることもある。

また、分野によっては、システムに常駐して利用者や外部からの要求を待ち受けて対応するソフトウェア(UNIX系OSのデーモンなど)のことや、利用者の代理として外部と通信するなどして目的を達成するソフトウェア(Webブラウザや電子メールサーバ/クライアントなど)のことをエージェントと呼ぶ場合もある。

(2019.3.5更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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