読み方 : きょうしなしがくしゅう
教師なし学習【unsupervised learning】

与えられたデータ群を何らかの目的をもって解析し、特徴の似たデータのグループ分けなどを行えるようにする。人間が示した基準に従っているわけではないため、得られた結果が何を意味するかは人間の解釈を必要とする。
具体的な手法としては、データ群を似た特徴の集団に分類する「クラスター分析」(データクラスタリング)、多数の説明変数を要約して少ない変数で同じ傾向を説明できるようにする「主成分分析」、複数の項目間に潜在する関連性を見つけ出す「アソシエーション分析」などがある。
人間にも正解が分からない課題についての知見を得たい場合や、大量のデータから規則性を探索したい場合などに有効な手法で、データの前処理が少なく現実世界にある多様な大量のデータを素材にできる反面、人間にとって有用な結果が得られるよう制御するのが難しく精度も安定させにくいなどの課題がある。
一方、人間があらかじめ「例題と正解のペア」という形式に整理した学習データ(教師データ)を利用してモデルを訓練する手法を「教師あり学習」(supervised learning)、決まった正解は存在しないが出力結果に対する評価は存在し、好ましい評価を得るために出力を調整していく手法を「強化学習」(reinforcement learning)という。
(2021.9.16更新)
「教師なし学習」の関連用語
他の用語辞典による「教師なし学習」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「教師なし学習」
- @IT AI・機械学習の用語辞典「教師なし学習」
- AIZINE AI用語集「教師なし学習」
- SEプラス トレタンのためのテック用語集「教師なし学習」
- Techopedia (英語)「Unsupervised Learning」
- PC Magazine (英語)「unsupervised learning」
資格試験などの「教師なし学習」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令6 問65】 AIにおける機械学習の学習方法に関する次の記述中の a〜c に入れる字句の適切な組合せはどれか。教師あり学習は、正解を付けた学習データを入力することによって、[ a ] と呼ばれる手法で未知のデータを複数のクラスに分けたり、[ b ] と呼ばれる手法でデータの関係性を見つけたりすることができるようになる学習方法である。