マシンビジョン 【MV】 Machine Vision

概要

マシンビジョン(MV)とは、機械のシステムの一部に画像や動画の認識システムを搭載し、機械の制御に応用したもの。工場の自動検査システムなどが該当する。

コンピュータで画像や動画のデータを解析し、何がどのように写っているのかを割り出す技術を「コンピュータビジョン」(CVComputer Vision)という。マシンビジョンはこれを機械に組み込んで制御に応用した仕組みである。

光学センサーやカメラを組み込んだ機械システム構築し、センサー部分から入力されたデジタル画像情報を内蔵された組み込みコンピュータで処理する。処理結果は操作員に知らせたり、動作に反映させる。

応用例として、ベルトコンベアを流れる製品のカメラ映像を処理し、外観から不良品を選別して自動的に抜き取る検査機、産業用ロボットが加工を行う位置合わせを行うためのガイド、製品や荷物に貼付されたバーコードシリアル番号の自動読み取り機などがある。

(2025.1.17更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。