読み方:みつけつごうマルチプロセッサ
密結合マルチプロセッサ 【TCMP】 Tightly Coupled Multi-Processor
概要
密結合マルチプロセッサ(TCMP)とは、複数のCPU(マイクロプロセッサ)を搭載するマルチプロセッサの構成法の一つで、複数のプロセッサがメインメモリを共有し、一つのオペレーティングシステム(OS)によって制御されるもの。単一のコンピュータシステムを複数のCPUで構成する手法を「マルチプロセッサ」(multi-processorという。密結合方式は同一の主基盤や筐体などに複数のCPUを実装し、電子回路のレベルで緊密に統合されているものを指す。
各CPUはメインメモリを共有しており、単一のOSがすべてのCPUを制御して一体的に動作する。一つのCPUチップに複数の独立したプロセッサコア(CPUコア)が搭載されている「マルチコアプロセッサ」(multi-core processor)は密結合マルチプロセッサの一種とみなされることがある。
これに対し、各CPUがそれぞれ固有のメインメモリとOSインスタンスを持つような方式を「疎結合マルチプロセッサ」(LCMP:Loosely Coupled Multi-Processor)という。密結合と疎結合の特徴を組み合わせ、各CPU固有のメモリと共有メモリの2階層とした構成を「NUMA」(Non-Uniform Memory Access)という。
(2025.8.25更新)