メタ言語 【metalanguage】

概要

メタ言語(metalanguage)とは、言語を定義したり、言語についての情報を記述したりするための言語。“meta-” は「高次の」「超~」などを意味する接頭辞で、「言語の言語」を意味する。

ITの分野では、プログラミング言語などの人工言語の語彙や文法などを記述したり定義したりするための人工言語や記法などのことをメタ言語ということが多い。例えば、プログラミング言語の定義などに用いられるBN記法BNF/EBNF)や、特定用途のマークアップ言語を定義することができるマークアップ言語であるXMLSGMLなどがよく知られる。

また、言語の文法など言語そのものを記述するのではなく、ある言語による表現(あるプログラミング言語によるプログラムコードなど)を生成するために用いられる別の言語や、元の言語の仕様を拡張・変更した言語のことをメタ言語ということがある。

例えば、TypeScriptやCoffeeScriptなどのスクリプト言語で記述されたプログラムはそれ自体が解釈・実行されるのではなく、いったんJavaScriptプログラムに変換(トランスパイル)されてから実行される。このような場合に、これらの言語をJavaScriptのメタ言語であるという。

(2023.8.13更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる