Vagrant

概要

Vagrantとは、仮想化環境雛形を作成し、どこでも簡単に同じ環境を再現できるようにするソフトウェア。米ハシコープ(HachiCorp)社が開発し、MITライセンスに基づいてオープンソースとして配布されている。

コンピュータ上に仮想化ソフトによる仮想マシンVMVirtual Machine)を構築・起動し、その上でWindowsmacOSLinuxといった一般的なオペレーティングシステムOS)を動作させることができる。

自身は仮想化ソフトではなく、様々な仮想化ソフトと連携して動作する。当初はVirtualBoxのみに対応していたが、その後KVMVMwareHyper-VDockerAmazon EC2などへの対応が追加された。

仮想マシンOSの設定を一定の形式で記述した設定ファイルで与えることで特定の状態に初期化することができ、この設定ファイルをコピーすることでどこでも簡単に同じ仮想化環境を再現することができる。

仮想化環境を手軽に構築・複製できるため、ソフトウェア開発環境本番環境を同じ環境に揃えたり、本番環境で動作するかを簡単に試したり、開発者が作成した特定の環境構築設定ファイル利用者に配布するといった使い方ができる。

(2020.4.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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