リテール【retail】

概要

リテールとは、小売(する)、小売店、小売業などの意味を持つ英単語。企業や事業、産業の分類の一つで、メーカーや卸売業者から仕入れた商品を最終消費者に販売する業態を指す。金融や不動産、通信など商品販売以外の分野でも、個人や一般顧客を対象とするサービスを指す。
リテールのイメージ画像

商取引の文脈では、生産者から消費者へ至る流通経路の末端段階がリテールにあたる。百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ECサイトオンラインショップ)などがその代表例だ。対義語は「ホールセール」(wholesale:卸売)で、法人向けに大量販売する業態を指す。リテールでは卸売価格にt店舗の利益を乗せた「リテール価格」(小売価格)で消費者に販売する。

金融分野では、個人や中小企業などの小口の顧客を取り扱う業務を「リテールバンキング」と呼ぶ。預金やローン、クレジットカードなど、一般消費者向けの金融サービス全般がこれに含まれる。大企業や機関投資家を対象とする「ホールセールバンキング」や「コーポレートバンキング」と対比される。証券・保険分野でも同様に、個人投資家向けのサービスを「リテール」と呼ぶことがある。

IT分野のリテール製品

ITやソフトウェアの流通においては、企業・法人向けのボリュームライセンス版OEM版)などに対し、量販店などで個人向けに販売される通常のパッケージ製品を「リテール版」と呼ぶことがある。同一製品でも法人向けと個人向けではサポート条件やライセンス規約が異なることが多い。

CPUメモリなどコンピュータのパーツでは、個人向けに保証書や付属品を揃えて販売されるものを「リテール品」という。完成品メーカーなど法人相手にまとめて販売される「バルク品」(bulk)と異なり、一つずつ紙箱などでできたパッケージに収納されて販売されることから「ボックス品」とも呼ばれる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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