Pause/Breakキー 【Pause/Break key】

概要

Pause/Breakキー(Pause/Break key)とは、キーボード特殊キーの一つで、キー上面(キートップ)に「PauseBreak」「Pause/Break」(またはPauseあるいはBreakのみ)などと刻印されたキー。歴史的経緯で残っている側面が強く、現在ではあまり積極的には用いられていない。

主にWindows向けキーボードに存在し、109キーボードなど一般的なフルサイズのキー配列ではメイン領域とテンキーの間の領域の最上段にPrintScreenキーScrollLockキーと並んで配置されている。ノートパソコンなど省スペース型の配列では省略されるか、PauseBreakが分かれてInsertキーDeleteキーなどと共用(Fnキー同時押しなどで切り替え)となっている。Mac向けキーボードには通常は搭載されていない。

単に押したときは「Pauseキーとして、Ctrlキーなどの修飾キーと一緒に押した時には「Breakキーとして機能することが想定されている。古くは通信端末で回線の切断などに用いられ、コンピュータ上ではPauseが実行中のプログラムの一時休止を、Breakが(強制)終了を指示するキーとして使われることが多かった。

現在ではこれらの用途で用いられることはほとんどなくなり、何の機能も果たさないシステムが多い。Windows上でWindowsキー+Pause/Breakキーを押すとシステムプロパティが開くなど、一部のソフトウェアが独自の機能を割り当てて利用している例はある。

(2021.10.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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