ワイヤレスキーボード 【wireless keyboard】 無線キーボード
概要
ワイヤレスキーボード(wireless keyboard)とは、キーボード製品の種類の一つで、コンピュータ本体との接続に赤外線や電波による無線通信を用いるもの。機器の配置の自由度が高く、本体からある程度離れた場所で使用することもできる。コンピュータ本体とUSBケーブルなどで接続する有線式の製品と異なり、電波や赤外線による無線通信により接続する。ケーブルを通じて本体側から給電することができないため、電源として乾電池や充電池を使用する製品が多い。
2.4GHzワイヤレスキーボード
コンピュータ側に無線機能がなくても使用できるよう、USB端子に受信機(レシーバー)を差し込み、キーボードとレシーバーが無線で通信する方式がよく用いられる。
無線免許不要で小出力の電波を発信してもよい「ISMバンド」と呼ばれる周波数帯の電波を用いる。ISMバンドにはいくつかの種類があるが、日本で最もよく用いられるのは2.4GHz(ギガヘルツ)前後の周波数帯であるため「2.4GHzワイヤレス接続」等の名称で案内される。
伝送方式などはメーカーごとに独自仕様となっているため、レシーバーとキーボードは同じメーカー、同じ機種の製品をセットで用いる必要がある。コンピュータ側からは一般的なUSB接続のキーボードに見えるため、ソフトウェア上も特別な対応は不要である。
レシーバーはデスクトップパソコンなどで一般的なUSB Type-A端子の製品がほとんどで、デスクトップ機と共に据え置きで使用することを想定している。マイクロUSBしか搭載していないモバイル機器などでは使用できない。
Bluetoothキーボード
コンピュータと周辺機器の無線接続の標準規格である「Bluetooth」(ブルートゥース)に準拠した製品もある。コンピュータに内蔵された無線通信機能を利用するため、本体のUSB端子などを塞がずに使用することができる。
Bluetoothに対応しているのはノートパソコンやスマートフォン、タブレット端末などの携帯型の端末が主であるため、Bluetoothキーボードも小型軽量で持ち運んで使用することを想定した製品が多い。折り畳み型などユニークな製品もある。