デスクトップパソコン 【desktop PC】 デスクトップPC / デスクトップ型
概要
デスクトップパソコン(desktop PC)とは、パソコン製品の形態による分類の一つで、室内に固定的に設置して使用する据え置き型の筐体を持つ機種のこと。ノート型のように持ち運ぶことは難しいが、性能や機能で優れていることが多い。形態の変遷
もとは、平たい箱型の筐体で、机(desk)の上(top)に横置きして箱型のCRTディスプレイを上に乗せて使用する機種を指していた。近年では、ディスプレイの脇や机の下などに設置する縦長(縦置き)の「タワー型」や「スリム型」、液晶ディスプレイと本体を一体化した「ディスプレイ一体型」(オールインワン型)が一般的となっている。
現代ではディスプレイが薄型の液晶タイプのみとなり、パソコン本体のような奥行きが無くなったこともあり、初期のような横置きしてディスプレイを乗せる設計の製品はほぼ消滅している。このため、「デスクトップ型」といった場合には持ち運びを想定しない据え置き型の総称とするのが一般的だが、稀に歴史的な文脈などではタワー型や一体型と区別して横置きの平たい筐体の機種を指す場合がある。
特徴
デスクトップ型はノート型などに比べ筐体が大きく、内部の空間や側面のパネルの面積も広いため、高性能の部品を搭載することができ、コネクタ類も豊富で、内部のドライブベイや拡張スロットなどによる拡張性も高い。メーカーや機種に固有の独自仕様なども少なく、部品のカスタマイズや追加、交換などもしやすい。
いわゆるWindowsパソコン(PC/AT互換機)では部品の寸法や接続仕様などが標準化されており、様々なメーカーから多種多様な製品が供給されるため、構成によっては同じ性能でノート型などより極端に格安な製品などもある。一方、同時代で最高の機能・性能を実現しようとすれば大きな筐体や拡張性が必須であるため、業務用やゲーム用の極めて高性能な高額機種もデスクトップ型となる。
(2022.12.19更新)